ジャパンレッド発祥の地

2024年11月27日(水) 14:43

日本発信四方山話, 岡山
BENGARA BEAUTY AND NOSTALGIA IN FUKIYA
In Takahashi, Okayama, the historic town of Fukiya preserves its Edo-to-Taisho era charm, once thriving with copper mining and "bengara" (Japan Red) pigment production. Nearby is the former Fukiya Elementary School, Japan's oldest wooden schoolhouse until 2012, now a museum showcasing restored classrooms and nostalgic artifacts. Its former pool, transformed into a charming "pond," adds to the unique atmosphere.

備中松山城を有する岡山県高梁市には、江戸時代後期から大正時代にかけて、銅山とベンガラ生産で栄えた吹屋の町並みが大切に保存されています。

ベンガラというのは、赤色顔料のことで、社寺の建築や九谷焼などの工芸品を彩るのに使われていて「ジャパンレッド」と呼ばれます。あいにくの曇天だったので写真はぜんぜん映えてませんが、ベンガラで彩色された格子で飾られた家々はこんな感じでした。

すぐ近くには、旧吹屋小学校校舎があります。

2012年の閉校まで「現役最古の木造校舎」として使われていた学校で、往時には最大369名の子ども達が通っていたそうです。そのころの様子を復元した教室もあって、小さな椅子に腰かけて昔を懐かしんだりもできるようになっていました。

子ども達が版画でつくった絵が展示されていたり、

展示室には、学校で使った記憶のある実験道具とか、密かに手に入れたいと思っている木琴とかが飾ってあったりします。

そしていちばん印象的だったのは、プールです。「池」として復活していました。ステキ。

夏なら、周囲のウッドデッキに腰かけて足をちゃぷちゃぷできそう。子ども達はずぶ濡れになって遊ぶのかな? 少子化が進んで廃校も増えているようですが、こんな感じで残す道筋もぜひ考えてほしい。お金はかかりますけども……。