タスクってなんですか?

2018年04月04日(水) 16:18

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WHAT IS A TASK?
In the context of usability testing, a task is a task. Those who are to moderate usability testing sessions, they are supposed to be able to create a task. Letting an informant use a product (or a prototype) for a while and asking “how was it? is there anything you were not able to understand?” would be just an interview. That’s not a usability testing. Those who outsource a usability testing research need to double check whether the moderator knows what a task is in the context of usability testing. They might have moderated only focus group interviews.

4~5年前、ユーザビリティ評価業務が影を潜め、毎週毎週デプスインタビューばっかり、あるいはフィールドを歩き回って行動観察しまくりみたいな時期がありました。それがここ2~3年、ユーザビリティテスト(以下UT)の問い合わせや依頼がまた増えてきています。どうしてかな…とぼんやり考えてみて思いつくのは、マーケティングリサーチ系の会社がねらう“UX”の波乗り。マーケティングリサーチの一環としてグループインタビューを実施していれば、それを根拠に「定性調査できます!」とか言えちゃって、それが「UXリサーチできます!」になって、「UTも当然できます!」と景気よく営業をかけた挙げ句、定量調査との組み合わせで受注してしまってから「困った…」となる感じなのではないかと推測しています。そして、どこでどう見つけるのか知りませんが私のことを発見して、ほっと胸をなでおろす、みたいな笑。

そういう会社で(グループインタビューの)モデレーターを担ってきた人は、意外と平気で、ユーザビリティテストを「やったことあります」とか、「やってます」とか言うのだけれど、ユーザビリティの定義はわかりますか?みたいな意地悪質問をすると、「・・・・・(しばし考えた末に)使い勝手…ですよね?」とか言う。ま、まーね、平たく言うなら、誰にでもわかる表現を使うならね、広い意味では間違ってはいない………。

先日は、これから進行シートを仕上げて、明後日からUT本番というタイミングで、モデレーターさんが作った進行シートを拝見したところ(進行シートの最終調整と本番を見学してのモデレーター指導という仕事でした)、タスクが自由探索オンリーだった。むむむ…、いいのかコレで?と思い、調査の目的を再確認したところ、どう考えてもタスクをいくつか準備しておかないと検証すべき箇所を網羅できない。「タスクを作らないとならないですよね」と言って返ってきた一言が………

「タスクってなんですか?」

絶句してしまった。テスト明後日だっつーの笑。その後の飲み込みは早い人だったのでなんとか本番に間に合わせられましたが、これまた心臓に悪い仕事でしたわー。

商品なりプロトタイプなり、自由にさらっと使ってもらって、「どうですか?使いにくいところありましたか?」って聞けばUTっていうのは間違いですから、皆さん! それ「UTやったことあります」になりませんからっ。そういうところにリサーチ案件発注するほうにも責任ありますから、そこのところひとつ、誰かなんとかしてください。