2016年7月の読書記録

2016年08月01日(月) 17:00

本&映画の紹介

7月は大ヒットがなかったです。敢えて選ぶなら『あのころのデパート』と『北海道室蘭市本町一丁目四十六番地』の2冊でしょうか。ただし後者は安田さんのことが大好きでなければ楽しめないかもしれません。業界勉強本が少なかったので、8月はアレやコレやを読まないとな。とりあえず、毎月二桁をなんとか達成し続けています。この調子~。

 

読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2742ページ
ナイス数:31ナイス

 


できる100の新法則 Instagramマーケティング
できる100の新法則 Instagramマーケティング

そろそろインスタを始めないと、始めないと…と思い続けてなかなか重い腰が上がらないので本を読んで自分を煽る作戦。なんか、もっと普通に使い方の本にすれば良かったとか思わなくもないけれど、マーケ業界も次々あれこれ出てきて大変ですね。とにかく、夏休みの北欧旅行でインスタデビューするぞ宣言。
読了日:7月1日 著者:株式会社オプト,山田智恵,小川由衣,石井リナ,できるシリーズ編集部


あのころのデパート (新潮文庫)
あのころのデパート (新潮文庫)

これは面白かった。なかなか知り得ないデパートの裏側。進物の返品ってありだったんか~。欧米では当たり前のそれが、日本(の上流社会?!)でもシレっと行われていたとは…。セロテープ道のルーツは昭和20年代!とか、マジか。最近の気配りかと思ってました、すみません。わたしの知らない世界がまだまだあるよ。もっとあちこち覗いてみたくなりました。
読了日:7月3日 著者:長野まゆみ


不愉快なことには理由がある (集英社文庫)
不愉快なことには理由がある (集英社文庫)

アイリス・チャンが死んでいたとか、スウェーデンでは他人の課税所得を自由に閲覧できるとか、声の周波数分析で選挙結果が分かるとか、人によってどこに食いつくかは差が出るでしょうが、全般的にかなり面白い。個人的には食いつきまくりでした(笑)。まー、だからといって自分の行動や思考が制限されたり制御されたりするほどの深みはないというか、敢えてすべてを短くサラッと書いてくれているので、読み物として上々です。
読了日:7月6日 著者:橘玲


そうだったのか、乗りかえ駅 (交通新聞社新書)
そうだったのか、乗りかえ駅 (交通新聞社新書)

もう少し乗り換えを上手に使いこなすためのノウハウを期待して手にしたけれど、タイトルにやられた感が満載である。鉄ちゃん向け?いや、鉄ちゃんならおそらく知っていることだらけだろうから、著者が書いてまとめたかっただけだな、コレ笑。自分が鉄ちゃんではないことを確認しただけでした。
読了日:7月9日 著者:西森聡


北海道室蘭市本町一丁目四十六番地 (幻冬舎文庫)
北海道室蘭市本町一丁目四十六番地 (幻冬舎文庫)

安田さん、とても面白かったです。しのつ湖でせっかく(大泉さんが)釣ったワカサギを酔った勢いで(フリして)湖に戻したり、大泉校長と受験勉強して日本全国を行きつ戻りつしたり、そんなどうでもいいことを脇役に徹しつつやりながらも笑いをドカンと取っていた安田さんの面白い血はお父様譲りだったということがよくわかりました。娘に産まれてあげて欲しかったです(笑)。お孫さんがお嬢さんでホントよかったです。たまに登場するお母様もいい味だしてました。
読了日:7月11日 著者:安田顕


神去なあなあ夜話 (徳間文庫)
神去なあなあ夜話 (徳間文庫)

林業男子はやはりとてもカッコイイ。それはもう揺るぎない。特に、おやかたさんである清一さんのかっこよさは半端ない。しかし勇気の恋愛話が出てくるたびに失速する感じがしてちょっとだれました。“日常”のほうのインパクトが強かった分、続編を少しはやく手に取りすぎたのかもしれないなー。しばらく三浦しをんさんはおやすみしよ。
読了日:7月14日 著者:三浦しをん


銀行籠城 (幻冬舎文庫)
銀行籠城 (幻冬舎文庫)

旅のお供にするような本ではなかった…。しかし、犯人の人間観察力がすばらしいとか思ってしまった。人質となった銀行員たちと居合わせてしまった客。前者については事前にかなりリサーチしてあったとしても(そのリサーチ能力もすごい)、押し入って、場の主導権を握って間もなく、人質の視線の配り方や態度からその性格や次の行動を推測できている。小説だからどうとでも書けるわけだが(つまり著者の観察眼がすごいという話なんだけど)、罪など犯さずに別の道で大成して欲しかったとか思いながら涙した終わりでした。
読了日:7月16日 著者:新堂冬樹


脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!
脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

わたしの勉強法(というか親に強いられていた勉強法)は、ほぼほぼ間違っていたことが判明した(笑)。まー、それでよく人にモノを教えられるくらいまで来たもんだよ、がんばったよ、自分。定期テストでは良い点とれるけど、学力テストではとれないって、自覚はあったけど、どう改善すべきかを教えてくれる人や本はなかったもんな。悔やまれる。中高生のお子さんお持ちのお父さんお母さん、読んだら目から鱗ですぜ。そして効率よく我が子を導くがよろしぃ。
読了日:7月20日 著者:ベネディクト・キャリー


もらい泣き (集英社文庫)
もらい泣き (集英社文庫)

『インドと豆腐』が断トツで面白くて泣けた。震災絡みのストーリーは放っておいても泣ける話ばかりだけど、そこに笑いが伴うと、出てくる涙が途端にうれし泣きになるからすごい。インドに置き去りにされた料理長、今ごろどうしてるのかな…とか、めちゃくちゃ気になるわっ(笑)。ちなみに、各話が短すぎて、もらい泣きするほどまでにはいかないのが多かったです。サクッと、少しいい気持ちにさせてくれるお話ばかりでした。読書苦手な人にも入りやすい短編集かな。
読了日:7月22日 著者:冲方丁


「長生き」に負けない生き方 (講談社+α文庫)
「長生き」に負けない生き方 (講談社+α文庫)

“無理に禁酒、禁煙をして、つよいストレスをためれば、その方がより大きな害毒である…”とはよくぞ言ってくださいました外山先生! ウォーキングして足を動かして満足していないで、手と口を動かすのが健康の秘訣だとか、そう、それ!わたしが言いたかったこと。など、納得させてくれるお話のオンパレードですが、一部、「そんな穿った見方をしなくても…」とか思うところも…。こんな感じで、面倒な蘊蓄を“健康対策の一環”とか言って周囲に喋りかける面倒なばーさんに自分がなっていそうでかなり笑えました。私もぽっくり逝きたいです。
読了日:7月28日 著者:外山滋比古