平等院鳳凰堂を拝観

2014年09月17日(水) 18:19

日本発信四方山話, 京都

REFURBISHED BYODOIN TEMPLE: Though it had been covered for over a year for refurbishment, it turned out to be ready for tourists to have the honor of seeing since this April, 2014. Its appearance goes way back to the Heian Period thanks to the modern technologies. I was not allowed to take photos of a seated statue of Amitabha Tathagata and 52 statues of Worshiping Bodhisattvas on Clouds in the central hall, so you’d better visit Uji to have a look at them yourselves. As entrance to the hall is strictly limited, it’s recommended to come early or with plenty of extra time to wait.

 

[1] 修復完了した平等院鳳凰堂 [2] キラキラの鳳凰と渋面の鬼瓦 [3] 大仏様、見えますか?

学会を抜け出して宇治まで足を伸ばしました。狙いは、1.5年をかけて実施されていた屋根葺き替え及び塗装事業がこの春に完了し、拝観を再開している平等院鳳凰堂です。建立当初の姿に近づけるべく、屋根瓦を光沢のない“古色仕上げ”にしたり、屋根の上の鳳凰像には金箔を施したり、扉や柱を赤茶色の顔料で塗り直したりと現代の技術を駆使して古の姿を取り戻したお堂は一見の価値ありです。

ちなみにお堂の中は手を付けられておらず、昔の姿のままだそうです。平安時代を代表する仏師で寄木造技法を完成させた人として知られる定朝(じょうちょう)の作であることが唯一確実な仏像、阿弥陀如来坐像を間近に拝むことができますから、別料金(300円)など惜しまずに中を拝観しましょう。人数制限があるので、早めに行くか、時間に余裕を持っていくかしないとダメです。

お堂の正面の扉は一部丸くくり抜かれていて、池の対岸からも大仏様のお顔を拝見できるようにと考えられているらしいです。なんという親切な設計だ(笑)。しかし、池の対岸からお堂を臨むとほぼ真西を向くことになるため、午後日没が近づいてからは逆光で何も見えません、あしからず。

 

[4] この橋を渡ってお堂の拝観へ [5] 鳳凰堂を真横から見てみる [6] 雲中供養菩薩トランプ笑

大仏様を囲むように壁に展示されている雲中供養菩薩像52体も見応えありますが、配置が高すぎて正直よく見えませんでした。ただし、半数にあたる26体はレプリカで、本物は敷地内に併設されている鳳翔館に展示されていますから、そっちでガン見できます。鳳翔館の出口にあるミュージアムショップにはウィットに富んだお土産多数。一緒に京都へ来られなかった旦那のためにトランプを買いました(写真[6])。雲中供養菩薩像の数がトランプに必要な枚数と同じだということに気づいた人、エライ(笑)。ジョーカーは金箔に彩られる前の鳳凰のお姿でした。