グラムマルシェ@丸ビル

2013年09月11日(水) 18:05

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, イベントの話, モノ+コトの話

GRAMME MARCHE: Veges and fruits are sold by measure. It would be eco-friendly both for your wallet and the earth if you are able to buy the amount you need. Good event, but many shops were struggling to cope with the scale and the collaborating POS system because of their bad usability. Sort of “roughness” in scaling and accounting, and the conversation between seller and buyer encouraged by price negotiation is a great charm of markets. The technology to make the money collecting effective should not ruin the charm.

 

[1] 丸ビルでグラムマルシェ開催中 [2] 量る必要ないもの多し… [3] お野菜中心の戦利品

丸ビル1Fのマルキューブで今日と明日の二日間だけ開催されるグラムマルシェに行ってきました(写真[1])。

オランダで毎週土曜日に通っていた駐車場マーケットパロアルトで楽しみにしていたファーマーズ・マーケットな雰囲気を期待していたのですが、かなり違った…。瓶詰めのピクルス(写真[2])とか蜂蜜とか、量る必要のない商品が多かった印象。あと野菜よりも果物のほうが多いのは季節的に仕方ない感じかな。とは言え、その辺のスーパーではなかなか見かけないお野菜もたくさんあって、茄子とオクラと酢みかんなどを品種違いでいろいろと買ってきました(写真[3])。

 

[4] POSの都合でキリ100g [5] 値引いてもらうとレシートなし [6] はかり売りを諦めた茄子屋

このグラムマルシェ、欲しいものを必要な分量だけ購入する“はかり売り”がそれこそ“売り”のイベントだと思うのですが、これが実に…浸透していなかった(笑)。ちょっと企画倒れな気配です。島オクラを買うときに、お店の人が一生懸命にピッタリ100グラムをねらってくるものだから、せっかちな私はつい「いいですよ、ちょっと少なくても100グラムのお値段で」と言ってしまいました。でもそれだと、秤と連動しているPOSが融通きかなくて、レシートの額面が違ってきてしまうからなるべくキリよくしたいってーことで、奮闘の末にキリ100グラムを達成(写真[4])。ちょっとしたゲーム要素も加わって楽しさはあるけれど、急いでる客や怒りっぽい客(今日の私は時間的にも感情的にも余裕がありました笑)だったら「も~、いらんわ」ってなるよ。

ライム(写真[5])を買ったときには、いちおう量ってたけども、かなり適当な値引きっぷりで、でも代わりにレシートは出なかった。ちゃんとしたレシートを出せないから…だよな、きっと。そんでもってお茄子を売ってくれたお店のおっちゃんなんか、はかり売りを完全に諦めて、一個200円を敢行! 茄子こそ、モノによって大きさ重さが随分ちがうから量って売るのが公平な感じがするけれど、「この秤、使い方わかりにくいし、値段が細かくなって面倒だから…」とコッソリ理由を教えてくれました。暴露しちゃいますけども…。

海外での量り売りマーケット体験を振り返るとですね、そのなんとも言えない大雑把感が、売り手にとっても買い手にとっても嬉しかったり、楽しかったりするんですよ。たまにボラれたりして憤慨することもあるけど、オマケしてもらえることだってたくさんある。アーティチョークをひとつ丸ごとサービスしてもらったときにはすごく嬉しかったもんねー。そういうわけで、はかり売りの効率を上げるために導入している秤+POSシステムが、マルシェの良さを奪ってやしませんか? よくよく考えてみる必要がありそうです。