元日本人と日本式喫茶店

2009年01月07日(水) 20:18

アメリカ縦横無尽, パロアルト暮らし

ある夜、旦那が言いました。「元日本人って人からメールがきた…」と。

「元日本人? 何言ってんだ、この人は? 英語に浸かり過ぎて、遂に日本語が怪しくなってきたか?」なんて思いながら、そのメールを読んでみると、確かに、送り主自身が「私は元日本人です」と書いていました。移民の子孫か何かで、今はアメリカ国籍で、れっきとしたアメリカ人ってことなのだとゆっくり考えれば分かるし、面白くも何ともないのですが、いきなりメールの冒頭に「元日本人です」と書かれたら怪しむしかない、というか笑うしかない(笑)。

最近、アメリカの住まいを探しています。Rent.comというサイトを通じて、とあるアパートに空室状況の問い合わせを入れたのですが、“元日本人”からのメールはその返信でした。そのアパートのオーナーさんらしいです。その後のやり取りでもおもしろ日本語を連発してくれるこの“元日本人”のおかげで、この2〜3日は我が家に笑いが絶えません。

自分のアパートを売り込むためにと送ってくれた情報の中に、「日本式喫茶店」とかいうのがあって、普通に美味しそうなケーキ屋さんで情報として有り難いのですが、それよりも“日本式喫茶店”というタイトルのほうが気になる(笑)。旦那と二人で、「テーブルがゲームになってて、インベーダーゲームとかできるんじゃないの?」とか、「スパゲティナポリタンみたいな軽食もメニューにあるんだよ」とか、「和菓子屋なんじゃね?」とか言って軽く30分くらい盛り上がりました。

「他のアパートにはないオススメポイントがあれば教えてください」というこちらからの質問には、「うちの部屋は、随所にヨーロピアンな意匠を施してありまして、奥様はきっとお気に入りになると思います」だって。“意匠”とか難しい言葉を知ってるじゃないかっ。っていうか、ヨーロピアンな部屋なんて、むしろ嫌なんですけど…(笑)。

この「元日本人」に会いたい! 
そんな変な理由でアメリカの住まいはここになる可能性が高くなっています。