通りの魅力を伝えるパンフ

2012年01月03日(火) 19:03

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 愛媛, サインやUIの話, モノ+コトの話

STORYTELLING LEEFLET: The accommodation we chose is located on the second popular street in Uchiko. It looked dying out, but those who live there know the stories behind the community and buildings. The well-designed leeflet tells tourists those stories and successfully motivates them to walk around. This is a great experience design, I think.

内子には、素敵なデザイナーがいると思う。昨日紹介した内子のお宿も全般的にかなり素敵なデザインだったし、そのホームページもかなりイイ。以前紹介した、氏名を入力するとフリガナが自動的に入力されるフォームをお持ちのサイトも、実はこころのものでした。

 

[1] 六日市本町通りの様子 [2] 昭和の香りが漂う… [3] こうして見れば古くない

内子の町はさして大きくありません。主な見所は八日市・護国地区に集中していて、約600メートルの街道沿いには、約120棟の家々が建ち並び、そのうちの約90棟が伝統的建造物として大切に保存・管理されているそうです。しかし、そうしたメインストリートがあればこそ、他の通りが廃れていってしまうのが世の常。わたし達が滞在した町屋別荘こころのある六日市本町通りは、昭和の香り漂う淋しい感じでした(写真[1][2])。八日市・護国地区は町並み保存地区として市をあげて大切にされていて、車の乗り入れも極力控えるようにとお達しが出ています。しかし、六日市本町通りはそういう扱いになりません。

町屋別荘こころのご主人からいただいた町のパンフレットの中に、“六日市本町通りねきあるき”と題したものがありました(写真[3])。メインストリートを推すがあまりに周囲が廃れていくことを良しとはしない地元の人たちが、六日市本町通りの魅力を精一杯伝えるパンフレットを用意しています。通りを歩くと、「この町、大丈夫なんか?」と思わずにはいられない落ち込む感じなのですが、このパンフレットに目を通してから行くと、あの店にもこの店にも入ってみたくなるから不思議。この通りにはたくさんの物語があって、ここに生きる人たちのエネルギーは満タンで、ぜんぜん廃れてなんかいないってことを教えてくれるパンフレットです。こういうのを作って、観光客の行動をほんのちょっとでも変えることができたら素敵ですねー。