町屋別荘こころ
2012年01月02日(月) 15:19
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 愛媛, モノ+コトの話HOTEL COCORO IN UCHIKO: I strongly recommend this antique but rennovated hotel for those who are used to the modern life style, named COCORO in Uchiko. After the cafe is closed at 6pm, all the old-style building is yours. If you come in winter, it’s absolutely cold, but still, this is a great place to stay.
四国でお世話になった素敵なお宿のご紹介第一弾。
江戸から明治にかけて、木蝋と和紙の生産で栄えた町、内子のど真ん中にある町屋別荘こころです。昔の風情を楽しみつつも、現代人が気楽に滞在できるようにと心を配ったすてきなお宿でした。大正時代の旧宅の一階を使って連日オープンしているカフェCOCOROの二階が全部、貸し切り状態です。カフェの奥にある坪庭とさらにその奥にあるお風呂場も使いたい放題。カフェがオープンしている午後6時までは利用を控えたほうが良さそうですが、6時を過ぎると、オーナーも斜め向かいの自宅に帰ってしまい、カフェ兼お宿の鍵を預けられたわたし達の好き放題です。いや、もちろん節度を持っての好き放題…ってことですが。
木造の旧家ということで、はっきり言って驚きの寒さでした。現代人にも耐えられるようにと水回りはしっかりリニューアルされているし、暖房も用意してくれているけれど、襖や障子の隙間から吹き込む冬の風はめっちゃ厳しい。それでも、この趣と広さ、静かでどっしりとした佇まいは絶対にオススメです。坪庭の脇の廊下を抜けなければお風呂場へ行けないので、入浴前に必ず冷えるっていう無料特典付き(笑)。
※写真[1]は左上から時計回りに、すっごく広いリビングルーム、ベッドルーム、カフェのスペースでいただいた朝食(めっちゃ美味しかった)、そして坪庭とお風呂場へ通じる廊下です。
カフェで出迎えてくれたオーナーご夫婦は、気のいい若大将とお料理自慢の若女将って感じでした。必要以上に客と接しようとはせず、でも客が欲する情報には適切に応えてくれます。押しつける感じが無くて、すごく気持ちイイお二人でした。そんな素敵なオーナーご夫婦にエクスペリエンス屋として一つ、簡単なご提案を。お風呂場に置いているシャンプー・リンス・ボディーソープが、その辺の薬局で買ってきたまんまのボトルだったので(写真[2])、これは是非、ちょっと小洒落たボトルに詰め替えたい。せっかくの雰囲気がかなりの勢いで台無しになってしまうから。同じ理由で、素敵な小道具入れの中に入れているボールペン(写真[3])も、もう少し趣のあるものにしてはどうでしょう? ペンだから書きやすさは確かに大事なのだけど、ここに泊まってマジな書き物をする人は少数だと思う。だったら、万年筆とまでは言わないけれど、もう少しデザイン性の高いペン(たとえ使いにくくても)を入れておいて雰囲気を重視したほうが良さそうです。
もっと過ごしやすい季節にまた滞在してみたい!と思わせてくれるお宿でしたが、なにぶん内子だからな。再訪する日が来るかどうかは疑問です。ごめんなさーい。でも、本気でオススメです。