2011年8月の読書記録

2011年09月08日(木) 18:49

本&映画の紹介
8月は夏休みだったので(仕事もたっぷりしたけれども…)箸休め的な本が中心です。タイトル買いというか、ジャケ買いというか、いつもとは違う視点で選んだ「連続殺人鬼 カエル男」がなにげにヒットだった。怖かったです。カエルなのに…(笑)。

読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3107ページ

連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫) 連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)
小説のタイトル買い、あるいはジャケ買いというのがなかなかあることではないと思うが、やってしまった(笑)。しかも当たりだった。ドロドロした話でしたが、暴力シーンや虐待シーン、死体の描写などがやり過ぎでは?と思うくらいに精緻で、それらを想像しながら読んでいたら、眉間にシワが寄る寄る。そういう描写に吸い寄せられているうちに、コソコソッと埋め込まれている伏線を読み逃していて、たびたび「お〜」とか、「あ〜」とかってなる、後半。すごく面白かった。
読了日:08月30日 著者:中山 七里

ソーシャルメディア革命 (ディスカヴァー携書) ソーシャルメディア革命 (ディスカヴァー携書)
苦手分野(ソーシャル)をなんとか克服して(あるいは、したように見せかけて)、FBやブログをもう少し活性化させ、仕事の営業や小銭稼ぎに繋げたい…と思わせられるくらいにはためになる本でした。なかなかねー、うまく行かないんだけどねー。
読了日:08月28日 著者:立入 勝義

アイデアのつくり方 アイデアのつくり方
“アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない””事実と事実の間の関連性を探ろうとする心の習性がアイデア作成には最も大切”という2本の軸を内に持ってから、5つのステップを踏むべし…と。ステップのほうは書ききれないからパス。各自読むべし。とあるデザイナーさんに教えてもらった名著。突き詰めるとこういうことで、日々なんとなく出来ているようで出来ていない基本の”き”をまとめてくれています。これからも日々の観察がんばろー。
読了日:08月21日 著者:ジェームス W.ヤング

55歳からはお尻を鍛えれば長生きできる (講談社の実用BOOK) 55歳からはお尻を鍛えれば長生きできる (講談社の実用BOOK)
先生、自分に酔ってる感じですが、いろいろと結果も出しているようなのでとりあえず信じちゃう。体力が衰えきる前にお尻(だけじゃなくてあちこち)を鍛えよう。ちょうど日本家屋のバリアを体験したきた後なのでしみました。昔の人たちは家の中で鍛えていたのだ。楽な生活は身体を弱くしてしまっているのだね。運動時の水分補給が手足のしわの予防に効果があるってところ、覚えておこう。とにもかくにも運動です。ちなみにまだ55歳にはなりませんから、わたし。
読了日:08月20日 著者:武内 正典

ぐうたら社会学 (集英社文庫) ぐうたら社会学 (集英社文庫)
古き良き昭和の時代の子どもっぽい大人たちのユーモアが続々登場する軽やかなエッセイ集。優秀な物書きはよくよく社会や世間を観察しているのだな…ということが分かる一冊で、仕事的にも参考になった気がします。最終章の酔談になって急に話が小難しくなるけれど、そこにも社会を切るユーモアと本気がチラチラして、やっぱり勉強になる。皆さんも、気楽にどうぞ。
読了日:08月19日 著者:遠藤 周作

喜婚男と避婚男 (新潮新書) 喜婚男と避婚男 (新潮新書)
男性陣を”結婚と子育ての幸せを謳歌する喜婚男”と、”一人だけでこだわり生活を満喫する避婚男”の二極に分類してみると近頃のブームやら、今後の市場的ねらいが見えてくるっていうマーケ屋さん的な本でした。なるほどねーと思う話と、少し首を傾げてしまう所見や物言いが微妙に織り混ざって、全体としてはサクッと読めます。暇つぶし程度にどうぞ。
読了日:08月18日 著者:ツノダ姉妹

ノルウェイの森 下 (講談社文庫) ノルウェイの森 下 (講談社文庫)
年齢順の死しか身近になかったので、若くして大事な人や愛する人を亡くすことの辛さが正直よく分からない。少し”死”が多すぎるような気もするな…。主人公が前向きに生きることを選び、同じように前向きに生きようとする子を最終的に選ぶことが救い。ふ〜ん、こういう物語だったのか…的な感想でした。あんまり好きな感じじゃないかも。
読了日:08月16日 著者:村上 春樹

芸術闘争論 芸術闘争論
この人のメタ認知と分析力がスゴイ。自分が生きてきた、そしてこれからも生きていこうとする芸術の世界がどのように創られてきて、その中にいる人たちやそれを外から眺める人たちがそれをどう解釈していて、そのどこがどう間違っているからどう修正しないとならないって、ここまで憶せず堂々と言葉にできる人。しかも後人を育てること、後人のために業界をかえることを常に考えている。本気で尊敬できる大人だな…と思いました。
読了日:08月14日 著者:村上 隆

ノルウェイの森 上 (講談社文庫) ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
やっと村上春樹に手を出しました。遅すぎるっ。思春期に思春期らしく葛藤する男女のエロくて切ない物語。今の子たちがこれを読むとどう思うのかなーとか思いながら、同時に自分の若き日を少し思い出しながら、あーでもない、こーでもないと考えさせられる展開でした。入り込み過ぎると疲れる。入り込まないと面白くない。そんな感じでした。とりあえず先が気になるので下巻へ即。
読了日:08月10日 著者:村上 春樹

家日和 家日和
登場する奥様たちと同年代なのだ。簡単に共感できる奥さんもいれば、あり得ん!と対立したくなる奥さんもいる。ちょっとお隣を覗いているような感覚でスイスイ読めて、主婦の皆さんにオススメです。うちのことも奥田さんに書いて欲しいな〜とか思ってしまった。
読了日:08月06日 著者:奥田 英朗

半落ち 半落ち
組織の醜さと組織に勝てない個人の弱さが読んでいてとても悔しかった。中でも弁護士とその妻が酷かったな…。勝ち負けとか、取り引きとか、社会のに生きるって辛い。でも社会でしか生きられない。物語に登場することのすべてが、普通に現実社会でありそうなことで、自分が知らないだけ、まだ直接関わりがないだけで、近い将来は自分も同じような辛苦に直面することになるのではないか…と思わせられて、やっぱり辛い、いまひとつ落ちにも納得のいかない、実は少々消化不良の作品でした。
読了日:08月04日 著者:横山 秀夫

「オバサン」はなぜ嫌われるか (集英社新書) 「オバサン」はなぜ嫌われるか (集英社新書)
「おばさん」と「オバサン」の違いなんて考えてもみなかった。ふ〜ん、って感じであっさり読了。これを読んだからといって(オバサンとしての)今後の行動が変わるような気はしない。ただ、”自分が(オバサンと呼ばれることを)かまわないならそれはそれでよいのだが、「かまう人」にも同じ態度を求めるべきではない”ってあたりに多少の深みを感じた。なんてオバサンは思うのだった。
読了日:08月02日 著者:田中 ひかる