2011年7月の読書記録

2011年08月10日(水) 08:35

本&映画の紹介
なにげにマジメな本ばかりになってしまった7月。箸休めは東野圭吾さんの『黒笑小説』のみだったな。あとは、宗教に科学にソーシャルネットワーク、最後の『家を買いたくなったら』も箸休めのつもりだったのに、税金の話とか妙に難しくて、家ローンを抱える人たちがみんなこんなにアレコレ考えているのかと思うと尊敬した。
8月はもう少しゆったりした本を中心にしたい。

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2459ページ

新版 家を買いたくなったら 新版 家を買いたくなったら
人生最大のお買い物…家。いつの日かとは思っているけれど、これを読んで、不動産屋が教えてくれないあんなことやこんなことを考えないとならないとか、税金を勉強して税金対策をしなければならないとか、世の中の皆さんがこんなに苦労して家を買っているのかと思ったら軽く尊敬できました。わたしにはできそうにありませんってのが結論です。
読了日:07月31日 著者:長谷川高

人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫) 人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)
先人たちが、自らの身体をはって確認してきてくれた人間の限界についてのお話。9月に行く予定のBoulder(高地)でジョギングを、と考えていたけれど、軽く怖くなった。年末にはスキューバダイビングへ…と思っていたけどやっぱり怖くなった。死ぬまでに宇宙旅行をできるとイイな…と思っていたけれど、死ぬ直前なら行ってもイイかなとか思った。とりあえずお金を貯めよう。
読了日:07月29日 著者:フランセス アッシュクロフト

みんな集まれ! ネットワークが世界を動かす みんな集まれ! ネットワークが世界を動かす
ソーシャルネットワークを学ぶための本(第二弾)。あまり面白くなかった。でも、”革命は社会が新しいテクノロジーを手にしただけでは起こらない。社会がそれを新しい習慣としたときに起こる”なんて読者をうならせる部分もなくはない。”若者の持つ優位性は、絶対的ではなく相対的である”なんて台詞も何気に染みる。置いて行かれないようにガンバローという気にはなったw。
読了日:07月23日 著者:クレイ シャーキー

黒笑小説 (集英社文庫) 黒笑小説 (集英社文庫)
文壇に生きる人たちも大変なのね…と思わせる短編からスタートして、冒頭の4作で相当に笑わせてもらいました。でもいきなり盛り上がった分、途中で失速。中盤の作品で少しダレましたが「臨界家族」で持ち直した感じでした。短編集って、さっくりと読めてイイですね。
読了日:07月18日 著者:>東野 圭吾

今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈2〉 今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈2〉
I巻に続き、目から鱗の話が目白押し。宇宙飛行士が無重量を感じるのは重力が無いからではないとか、南極の氷が溶けているのは地球温暖化の根拠にはならないとか、言われてみれば中学の理科で習ったくらいの知識で確かに…と頷けることばかり。大人になる過程で要らない知識が頭の中に忍び込み、わたしの理解を歪めていたようです。ヒトってそんなものかも。落ち着いて世界や社会を眺めてみないとダメですね。
読了日:07月15日 著者:リチャード・A. ムラー

今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉 今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉
物理もこうして教えてくれれば分かりやすくて、興味深くて、勉強せずにはいられなくなるのに…。9.11のビル倒壊が起こった本当の理由を冒頭で語り読者の心を鷲掴みにする。先生、文章構成力も超ド級ですね。私たちが日常的に取り入れている食物をベースにエネルギー量を考えさせる展開もすごいです。すごく難しいけど目から鱗の連続でした。
読了日:07月10日 著者:リチャード・A. ムラー

つながり 社会的ネットワークの驚くべき力 つながり 社会的ネットワークの驚くべき力
最近、旦那に似てきたと言われたのだ。んなバカな…と思っていたけど、そういう伝染や波及はあるらしい。いやしかし遺伝子の力も侮れないとか…。結局どっちやねんっとツッコミたくなりつつも、社会的ネットワークの多様性や多義性が絶妙な”つながり”で解説されているのでスイスイ読めました。小難しいけどタイムリーな一冊です。
読了日:07月08日 著者:ニコラス・A・クリスタキス,ジェイムズ・H・ファウラー

世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫) 世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)
英語を勉強する過程でキリスト教やイスラム教、ユダヤ教については多少一生懸命に勉強したから結構わかっている話が多い。むしろ知らないのは仏教だ。実家には仏壇があって、帰郷するたびに手を合わせるけど、仏教のことは無知に近かった。とりあえず戒名にお金を払うことがいかに無意味かという話は記憶しておこうっと。あと、各宗教の食物規制がソーシャルネットワーキングを阻むことにあったという理解も、どこかで役に立ちそう。
読了日:07月04日 著者:橋爪 大三郎