泊まってこその気づき
2010年10月02日(土) 11:47
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 京都, サインやUIの話, モノ+コトの話わざわざ泊まりに行ったくらいなので、京都のお洒落カプセルホテル“ナインアワーズ”の話、まだ終われません。
カプセルへ行く前に、3階にあるロッカーに荷物を入れ、館内着(スウェット上下みたいなの。貸してくれます。サイズも選べます)に着替えます。カプセルと同じ番号#505のロッカーは生憎、下の段でした(写真[1]/扉が開いているところです)。「こんなにがら空きなんだから、上の段のロッカーを使わせてくれれば良いのに…」と怠惰な客(=わたし)は思うのでした。
しかしその後、カプセルが上の段だということを知り(写真[2])、そういうことならロッカーは下の段でも文句を言うまい!と思ったりなんかして。
通常のカプセルホテルと違って、ナインアワーズのカプセルは上下がちょっとずつズレています。真上に、あるいは真下に人が寝る格好にはなりません。ほんの些細なことですが、ただそれだけで結構気持ちが楽になりますよね。考えたものです。とは言え、やっぱり下より上が良い。上からの圧迫感が違います。だから、上のカプセルに寝られるなら、ロッカーは下でも我慢しますわ〜。満足度が偏らないように、カプセルとロッカーで上下を入れ替えているのかな…。カプセルは奇数番が上、ロッカーは奇数番が下ってね。地味なところまで考えられています。感心。
で、翌朝ロッカールームを確認したら、奇数番のロッカーが必ずしも下にあるわけではないことを発見(写真[3])。な〜んだ。つまりロッカーとカプセルは番号を合わせてあるだけで、配置の組み合わせまで考えてあるわけではないっと。一転、詰めの甘さが露呈しました。
実際に泊まってみると、分かることがたくさんあります。他にも、カプセルに入って寝るときにスリッパのやり場に困るとか(写真[4])、トイレに設置されているシャワートイレがデザイン重視すぎて、外国人向けにと貼り紙をしなければならなくなっていてダサイとか(写真[5])、カプセル内にある物置スペースが小さすぎるとか、せっかくもらったペットボトル(写真[6])を置くスペースがないとか、一泊二日でたくさん気づいてしまいました。他の都市へ展開するときにはぜひコンサルさせてください(いきなり営業っ笑)。