最悪の学会会場
2010年05月28日(金) 06:59
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, イベントの話, ドイツ, モノ+コトの話ミュンヘンの歴史あるホテル、そして市内で群を抜いて高いと評判のBayerischer Hof HotelがUPA2010の会場です。学会割引を使ってもシングルで1泊250ユーロ(ダブルは1泊270ユーロ)という高値のためか、このホテルに泊まっているという人に未だ会っていません。
そしてこのホテルが、学会会場としては最悪この上ない感じで、話題に困ったときは皆で会場のダメさ加減について語り合うというトレンドが出来つつある(笑)。
シャンデリアが邪魔でスライドが一部見えなかったり(写真[1])、スライドを一部どころか全部まるごと覆い隠してしまうほどのぶっとい柱が部屋のど真ん中にあったり(写真[2])、スペースは全然あるのに椅子が足りなくて大勢が床に腰掛けて発表を聞くことになったり(写真[3])、とにかく快適に発表を聞ける部屋は無いに等しい。エアコンが効かなくて、汗っかきの欧米人が汗だくになっていくのは見ていて忍びない感じでした。柱は太いけど壁は薄いらしく、隣の部屋の音はだだ漏れだし…。
学会も“エクスペリエンス”なわけで、参加者に満足してもらうのは大切なこと。今回の会場に満足した参加者は一人もいないと思います。ダウンタウンに近く、700人の参加者を収容できるだけの広さがあり、パラレルで行われるセッションをホストできるだけの部屋数を備えた会場を見つけるのは難しかったのかもしれないけれど、だったらミュンヘンでの開催を考え直すくらいの潔さも必要だったかも。
スライドが柱やシャンデリアで隠れてしまうようなことのない席をゲットすべく、皆が早めに会場入りするから進行がスムーズに行った…な〜んて思いがけない効果があったりするかな? それよりも参加者や発表者の満足度のほうが重要だと思うけど。