3時間飲み放題

2010年05月05日(水) 17:46

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 神奈川, モノ+コトの話

箱根の2泊目は、ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパでした。前日の富士屋ホテルとは打って変わって、いま風のデザインホテルです(写真[1])。まだ築3年ちょっとの若いホテルで、どこもかしこも真新しく、機能美にも優れ、ベッドの寝心地も最高で本当にリラックスできました。

 

[1] まだ築3年ちょっとの新ホテル [2] 窓の外の新緑が心地よい [3] リビングルームで飲み放題

実は今回の箱根旅行、とある特典を活用したため宿泊料金は1泊目の富士屋ホテルも、2泊目のハイアットも共に無料でした。おまけにハイアットでは、予約していたツインルームからデラックスツインルームへ無料アップグレードしてもらえたりなんかもしてお得感はさらに倍。部屋の窓の向こうには新緑の木々が春風に揺れ、木の葉のさざめきがとても心地よかったです(写真[2])。朝には、窓を閉めていたにもかかわらず小鳥のさえずりが聞こえてきました。アメリカで毎朝わたし達を起こしてくれていたリスや鳥たちのことを思い出します。

写真[3]はリビングルームと称する憩いの場です。緑あふれるパティオに面し、夕暮れ時にはピアノやギターの生演奏を聴きながらお酒を呑んだり、読書をしたりできる寛ぎスペース。そしてこのリビングルームでは毎日、夕方4時〜7時の3時間、ビールにワイン、コーヒー、紅茶、各種のフルーツジュースが無料でサービスされます。どうせ最初の1杯だけだよね…と思っていたのですが、3時間びっちり、本当に飲み放題でした。カウンターへ行って、「白ワインください」って言うだけ。笑顔でどうぞ!と渡してくれます。終わりを迎える7時少し前には、最後の1杯欲しさに列が長くなっていましたが、焦る必要はありません。7時を回った頃にウェイターさんが各テーブルを回り、フリードリンクのラストオーダーを取ってくれます。すごい、至れり尽くせり。無料をイイことにわたし達がここで何杯のお酒をお代わりしたかは敢えて伏せることとしますが、やっぱり申し訳ないので(申し訳ないと思うほどに飲んだということですが…)ここで夕食を食べることにしました。周りのテーブルの人たちも、おそらく同じ心理からそのままそこで夕飯を食べてました。お食事の料金は少し高めですが、無料でサービスされるお酒ですっかり気をよくしたお客さんがホテルのレストランで食事をするという展開。ホテル側は計算の上ですかね? 箱根のような温泉街には、競合する旅館やホテルが軒を連ねています。お食事付きが当たり前の旅館に対抗するために、3時間という長時間に渡る無料のドリンクサービスを考え出したのかな? 悪くない作戦です。わたし達はすっかり虜になりました(笑)。

ちなみに、ハイアットにはすごく立派な大浴場もありますから温泉としても満足度が高いです。富士屋ホテルの大浴場は定員が6名とかいうとても大浴場とは呼べないレベルでガッカリ感は過去最高でした。富士屋ホテルという名前だけで客が集まるし、創業130年の重みを前面に出すことのほうが大切でしょうから、大浴場の増改築とかはあり得ないに違いありません。老舗ならではの歴史と不便をとるか、アメリカ資本ならではのサービスと新しさをとるか、好みや意見が分かれそうなところです。わたし達は後者、だな。