国内観光第一弾
2009年10月01日(木) 23:09
日本発信四方山話, 山口アメリカ暮らしの長いとある日本人のご夫婦に言われました。だんだん“近所”の範囲が広がっていくから気をつけて、と。
最初は、車で10分かかるIKEAまでわざわざ出かける感じだったのに、1ヶ月と経たないうちに車で30分以上かかる韓国食材屋まで普通に薄切り肉を買いに行くようになり、ロスまでの長距離ドライブを終えた後は、車で5時間くらいのところまでは飛行機に乗るなんてナンセンスくらいな勢いになってしまってました。あのままアメリカにいたら、大変なことになってたかもな…(笑)。
そんな、距離感が少々壊れ気味の私たち。留守中あずかってもらっていた荷物を引き取りに旦那の実家がある山口へ行ったときのことです。思いの外、荷物の搬出が短時間で終わり、時間的にも気持ち的にも余裕のできた私たちは、山口市から車で2時間弱、広島県との境界に近い日本の名勝“錦帯橋”へ行ってみることにしました。山口は何度も訪れているのに、錦帯橋にはまだ行ったことがなかったんです。
山口県北東部の周南市から瀬戸内海へ注ぐ清流錦川にかかる木造5連のアーチ橋(写真[1])。昭和25年の台風による洪水で流失してしまったため、現在の橋は昭和28年に再建されたものです。さらに平成13年から3年がかりで一部の架け替え工事がなされ、今の姿になったのだとか。釘を使わず、木組みで作られている橋はすごくキレイで、日々雨風にさらされているとは信じられない美しさでした。
橋を渡った先にそそり立つ山の頂には、城下の町を守るように岩国城がそびえていました(写真[2])。その岩国城から眺める町や錦帯橋のかかる錦川も素敵でしたぁ(写真[3])。空気の澄んだ日には、遠く瀬戸内海と海の向こうには四国まで望めるらしいですが、この日は生憎ガスがかかっていてそこまでの景色は見られませんでしたが、それでも十分な眺めでした。
錦帯橋だけを目指して旅に出るのは難しいかもしれないけれど、広島へ行ったついでに少し足を伸ばしたり、四国の旅行に組み合わせたり、皆さんもチャンスがあったら是非行ってみてください。アメリカ慣れしている人にはどうってことない距離ですから(笑)。