CHIの息抜きにロブスター
2009年04月08日(水) 00:10
UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, イベントの話, ボストンCHIは、コンピュータと人間とのインタラクション、間をとり持つインターフェイス、私たちが生活の中で積み重ねる多様な経験などをより豊かなものにするべく研究活動をしている人たちの成果発表の場として世界最大規模の学会です。
最新の研究成果や業界の流行、今後の展開を示唆する蘊蓄などを得られるものと期待して、高い参加費を払って初参加。地味な?!研究を地道に、根気強く続けている研究者の皆さんには頭が下がります。とは言え、あまり面白くない研究発表が多くて、日々睡魔との闘いを余儀なくされている私(笑)。UPAやIA Summitなどと比べると、プラクティショナー(実務者)による発表が少なく、大学の先生方、企業は企業でも研究所などに所属する方々の発表が中心なので、私が仕事をするときに直接参考になるような事例やヒントがあまり見つかりません。
そして、今回いちばんの発見はUX(ユーザ・エクスペリエンス)は鬼門だということ。ISOで“UX”の定義がなされつつあるようですが(ISO/DIS9241-210)、今のところはその曖昧な定義のもとに様々な研究がUXという括りの中に置かれてしまって、UX絡みの発表に私が期待するものと発表の内容とが一致せず、ハズレに終わることが多い…。気付いてからは、UXの文字を冠したセッションを敢えて避け、私の関心に合う可能性の高い“ユーザビリティ”をキーワードにすることにしました。
最大10のセッションがパラレルで進行しています。正直、その中のどれを聴きに行くかを考えて、決めるだけでくたびれてしまう。そして、当然のことながら会場も巨大で、3日目にしてすでに心身共に疲れてきてしまった(笑)。そんなときは観光にくり出して現実逃避するか、美味しいものを食べて食欲を満たすか、どっちかです。というわけで、ロブスターを食べてきました(写真[3])。ボストンと言えば、クラムチャウダーとロブスターですよ。一番ちいさなサイズでも、プリプリの身が爪の先までぎっしり詰まっていて十二分に満足できます。これで30ドル。安い、かな?どうかな?
学会はまだ半分を過ぎたところ。気分転換しつつ、頑張って参加費の元をとらないと…。