ユーザーの「心の声」を聴く技術!

2021年04月08日(木) 13:39

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MY BOOK IS TO BE RELEASED FINALLY
While I was living in Sweden for 3 years, my mission was to turn my knowledge about user research into a book, and it's finally to be published in April, 2021. Whenever I'm involved in a user research, I focus on listening to users' inner voice, but it was quite tough to keep the user (=reader) needs in mind when I write. One day, I put a note on the edge of my PC to remind myself that I need to provide a provision for user researchers to solve the problem or concern they have in the field. Thanks to the big support of the experienced editors, my book is about to be in the book stores all over Japan soon. My next mission is to broaden the reach of user research with this book.

やっと出ます! 『ユーザーの「心の声」を聴く技術』というタイトルは、鳥のさえずりを聞きながらスウェーデンの森を走っているときに閃きました。「聴く」というステキな漢字をあててくれたのは編集さんです。

スウェーデン暮らしをしている間、森を走り回っていたばかりではないのです。平日は毎日パソコンに向かっていました。すき間時間で本を書けてしまう人からしたら「それでなぜ3年もかかるんだ?」と思われるかもしれません。なぜかと言うと、著者が新米で不出来だからです笑。書きたいコトから書きたいように書いていったら、構成の決まらないままに文章量だけ増えてなおさら構成を考えられなくなったり。調子に乗って面白おかしく書こうとしてしまい、それが誰にでも笑える話になっているならまだしも、ユーザー調査の玄人にしかわからない地味すぎる笑い話で使い物にならなかったり。ユーザーを置き去りにしたものづくりにならないようにと、ユーザー調査の必要性を説いて回っているくせに、自分で本を書くとなると「読者」というユーザーが抱えるニーズに思いを巡らせることを忘れそうになるという矛盾。これはいかん!と思ったので、あるときこんな紙をパソコンの端に貼り出しました↓。

20年近く前から、ユーザーと対峙する仕事をしてきました。「どうすりゃいーの?」と悩んだ数知れない経験から学んできたことを詰め込んであります。持っているものを出し切ろう!と書き続けたら、仕上がりが300ページ超となりまして、届いた見本がずっしり重くてビツクリしましたが、自分が積み上げてきた経験の重さだと思ったらなかなか感慨深いです。

なんちゃら調査やなんとかリサーチという言葉が世の中にはたくさんありますが、人々の生活を豊かにすることを目標にするものづくりを縁の下で支える「ユーザー調査」は不滅です。それをしっかり実施できるリサーチャーを育てるためにも役立つ一冊に仕上がっています。

  • ユーザー調査の必要性に気づき、一歩を踏み出したいと思っているけれど何から手をつければ良いのかわからずに困っている人
  • 一歩を踏み出してはみたものの、これで良いのかどうか自信を持てずに迷っている人
  • まあまあ場数は踏んできたのにユーザーの心の声を聴くところまではなかなかいけないと落ち込んでいる人

そんな人たちにぜひ読んでほしいです。そして、

  • 部下や外部にユーザー調査を依頼する人

にもぜひ。そういう立場の人にユーザー調査のなんたるかを理解してもらえると、依頼を請ける側はもっと良い仕事をできるようになります。

ユーザー調査に関連する悩み事、大きなモノからちっちゃなコトまですべてを払拭する(はずの)一冊です。ぜひ手に取ってお楽しみ……もとい、ご活用ください。