果物おひとつどうぞ
2020年02月04日(火) 18:35
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, Skåne, スウェーデン, マチとヒトの観察, リサーチャーの知恵袋, 食べるモノコト- ONE FREE FRUIT FOR KIDS
- I have witnessed some kids were eating an apple or a banana at a supermarket in Sweden, and wondered how the rule works. Thanks to the note I found, I now understand the free fruits will be set in a basket and "kids" need to be accompanied by an adult to enjoy the free fruit. It sounds great as kids would be still and quiet (not running around) while their parents are doing shopping. At the same time, the supermarket could offer slightly damaged fruits for kids to avoid them ending up on the shelf and to create food waste.
スウェーデンのスーパーマーケットで買い物をしていると、店内でりんごやバナナを食べている子どもの姿を見かけます。ひとりひとつ、無料でもらえるらしいよ……と旦那から聞いていましたが、どれでも取って食べて良いってことなのか?とか、「子ども」って何歳まで?とか、謎でした。しかし先日、とあるスーパーで写真のようなお触れを発見して、謎がとけました。
Hej alla barn ta gärna en frukt från korgen, gäller i sällskap med vuxen. Tack för all ni kastar skalet i papperskorg eller ge till personal.
親同伴の子どもはカゴの中の果物をひとつ食べても良いよ。ゴミはごみ箱に捨てるか、スタッフに渡してね(奥泉ざっくり訳)
指定のカゴと思われるものの中はすでに空っぽだったのですが、看板に張り付いているバナナの写真とごみ箱の様子から、今日の果物はバナナだったと思われます。
売り物の中から自由に取って食べて良いということではなく、「カゴの中」にあるものならご自由にどうぞってことみたいです。そして「親同伴」であることが「子ども」であることの条件というか、親がそこは判断してねってことですね。
親目線で考えると、買い物をしている間、子どもたちがおとなしくなるという利点があります。そしてお店としても、廃棄するまでではないけれど、売り物として並べていたらお客さんが敬遠しがちなすこし黒くなったバナナとか、傷のあるりんごとかを子どもたちに食べてもらえれば捨てなくて済み、食品ロスを減らすことにつながります。なにげに一石二鳥ですね。