2020年1月の読書記録

2020年02月05日(水) 20:54

本&映画の紹介

旦那が東京出張土産に買ってきてくれた『連続殺人鬼カエル男ふたたび』を読むたくて、木内一裕祭りをいきなり中断しても読みたくて、おまけに『連続殺人鬼 カエル男』の復習読書までしたので、結局は小説5冊になってしまってすこし反省。でも『人の心は読めるか?──本音と誤解の心理学』で勉強もしたから良いことにしよう。とりあえず毎月二桁目標は順調なスタートとなりました。

2月の東京出張で、マジメなお勉強本を仕入れてくることにしたい。小説はすこし控え目にするんだぞ>自分。


読んだ本の数:11
読んだページ数:2827
ナイス数:116

水の中の犬 (講談社文庫)水の中の犬
宣言どおり、2020年は木内一裕祭りからのスタートです。とりあえず「探偵」弱い……。弱いのに強気。「負ける気がしない」と心の中でつぶやいた直後にボコボコにされる。何回ボコられんねんって笑。そして最後にはついに……というか、やっぱり……というか、こいつシリーズの主人公だったんとちゃうんかーい!という読後感でしたが、念のために書いておくと「探偵」はめちゃくちゃいいヤツです。跡継ぎの元ヤクザ探偵の物語を早く読みたい。
読了日:01月03日 著者:木内 一裕


skogens hemligheterskogens hemligheter
Lund市立図書館からお借りしてきたスウェーデン語絵本。森とうさぎというスウェーデンっぽさ全開の設定に、このステキなイラストです。お昼寝していた少女が窓の外にニョキッと現れた巨大なうさぎに誘われて森へお散歩に出かけるお話。町で、夢を見ることを忘れて過ごす毎日は寂しいよね……というメッセージもシレッと添えられていました。スウェーデンにいる間に、わたし達もたくさん森へ遊びに行くことにしよー。
読了日:01月04日 著者:Jimmy Liao


ちゃんとわかる消費税 (河出文庫)ちゃんとわかる消費税
サラリーマン税制を悪とする点については完全に同意。フリーランスで仕事をするようになって一番良かったのは、納める税金のことやいろいろ計算した上で自分で決める時給のことを本当に真剣に考えられるようになったこと。サラリーマンは、そういうことを考えさせないように仕組まれた社会でしか生きていないわけで、知らないままになってるのも仕方ないよね確かに。税務署の人も都合よく嘘をつくしなぁ…。そんな中でも消費税は分かりやすいほうだと思ってたけど、理解の足りてないところがあったことがわかってスッキリしました。
読了日:01月05日 著者:斎藤貴男


Är du min bror?Är du min bror?
Lund市立図書館からの借り物。とりあえずタイトルの意味を調べなくてもわかったのと、ポンチ絵が果てしなくカワイかったので選抜。生き別れになった兄弟を、一緒に撮った写真の切れ端を手がかりに探す物語です。いくつかわからない単語があったけれど、スウェーデン語のレベル的にはかなりちょうど良かった。「これと同じレベルの絵本」で探せたら楽なのになー。
読了日:01月07日 著者:Liu Hsu-Kung


仕事ごっこ ~その“あたりまえ"、いまどき必要ですか?仕事ごっこ ~その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?
人には現状維持バイアスというのがあるから、今までどおりが楽なんですよねー。だから、パスワード別送は無意味だと分かっていてもそうするし、エライ人はさりげなく上座に案内するし、資料はプリントアウトして渡しちゃうし。相手の都合なんてお構いなしに電話したり、呼び出したりして「話すのが早い」って考えるし。相見積もりの依頼するだけなのに、会社まで呼び出すとか本当やめてほしい。時間泥棒。寓話の中の「よみがな」が愉快でした。村は「マーケット」、川上は「ほんしゃ」、旅立ちは「てんしょく」ってさ笑。
読了日:01月10日 著者:沢渡 あまね


人の心は読めるか?──本音と誤解の心理学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)人の心は読めるか?──本音と誤解の心理学
ずいぶん前から積読していたのを引っ張り出して読んでみたら、セミナーで使えそうなネタの宝庫だった。50歳を境に認知能力の落ち方が半端なくなるというのを仕事を通じて信じるに至っていて、それを裏付けるデータが紹介されていて、自分の「50歳で引退」を後押ししてくれた!と喜んだのも束の間、そのステレオタイプにこそ騙されるな!と戒められて、上がったり下がったり忙しい読書になりました笑。人を心を知りたいなら、「相手が自分の心を包み隠さず正直に話せる環境作りをすることだ」って、つまりラポールですってよ、やはり!
読了日:01月12日 著者:ニコラス・エプリー


大きな鳥にさらわれないよう (講談社文庫)大きな鳥にさらわれないよう
『危険な読書』からの選抜1冊目。深く考えず、何度も紹介されていたというソレだけの理由で選んで読んで、一話目で短編集だと勝手に思い込み、動物由来の人間…?!キテレツなファンタジーだと思えば良いのだろうか……とスタートし、程なく短編集ではないことに気付き、私がたくさんいるとか、母とは別に大きな母がいるとか、リエンってさっきも出てきた?どうだっけ?とか、右往左往しながら読んでいる途中で再読を決意して、解説の最後に再読が促されているところでおおいにうなずき、そのまま再読へ。二度読んだ結論。コワイ物語でした。
読了日:01月16日 著者:川上 弘美


オリーブ少女ライフオリーブ少女ライフ
都会の女子中高生は私たちの時代(30年くらい前…汗)から大変だったんだなぁ……というのが率直な感想です。田舎者からしたら、オリーブに限らずファッション雑誌を定期的に買うことだけで大変だし、そこで紹介されてる服を買うはもちろん手にとって見る機会を得ることすら大変なわけで、しかも著者は言ってもお嬢さん&帰国子女やないかーいって笑。見方を変えれば、そういう環境に生まれ育っても悩みはおんなじなんだなぁーとも思った。という読書をなぜかワルシャワでしているという笑。泊まったホテルの本棚にあったのを読みました。ご縁。
読了日:01月18日 著者:山崎まどか


連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)連続殺人鬼 カエル男
続編を読む前の復習。犯人はたしかアイツだったよな……と思いながら読んでいてなお、あれ?なんで?どうだっけ?おー!くぅ~って感じでやはり忙しい読書となりました。それにしても古手川はやられ過ぎだ。しかし死なない。その前に騙されすぎだし。読者を煙に巻くために騙される役をやらされているのだろうけど、二度目にして何度も引っ張られたからとても悔しいぞ。続編で彼が成長していることを期待したい。
読了日:01月19日 著者:中山 七里


連続殺人鬼カエル男ふたたび (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)連続殺人鬼カエル男ふたたび
悔しい。「す」の被害者が必要以上に残酷な殺され方をしたところでサ行に飛んだ理由はあっさりわかるわけだけど、それは著者も想定済みで、そこからさらに深読みが必要だと思いつつ、一章の最後にあった伏線に気づきつつも、結局は古手川と一緒に流されてしまったやないかぃ。そして君はまたやられ過ぎだー。メスが出てきたところで気づこうぜ(自分も)。「さ」の被害者の死に様がかなりグロイから、まさかそういうこととは……。いやホント悔しい。あと、勝男とさゆりがカワイソウ。
読了日:01月27日 著者:中山 七里


Cows on Ice and Owls in the Bog: The Weird and Wonderful World of Scandinavian SayingsCows on Ice and Owls in the Bog: The Weird and Wonderful World of Scandinavian Sayings
英語で言うところのコレコレが、北欧ではこういう風に表現されるんですぜ……と紹介してくれる興味深い本です。スウェーデン語のものは、Porridge(西洋のお粥みたいなマズイやつ笑)とBeard(髭)の出番がちょいと多め。そんなに髭モジャのスウェーデン人は見かけないけどな…。昔は多かったのかな?北欧諸国でもちょっとずつ表現が異なるものもあるらしく、文化差の勉強にもなる感じ。まだまだ勉強が足りてませんなー。
読了日:01月27日 著者:Sarah Lundon