廃墟と化した町や村
2019年08月20日(火) 17:01
UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, ウクライナ, マチとヒトの観察- RUINED TOWNS
- We joined a tour to Chernobyl to learn how the area and surrounding towns have become since the disaster. The area is still strictly controlled and all tourists need to go through a passport control. Zalissya was the largest town nearby, and you can now see how the town has been ruined. The ruined kindergarten reminds us of that there were a lot of smiles, though it looked a bit embroidered for dramatic impact. The Ferris wheel in another ruined town, Prypiat, was moving slowly by wind, which looked so sad, and this one was not an embroidery.
チェルノブイリ原子力発電所事故は、1986年4月26日午後1時23分に発生しました。33年前の出来事です。発電所の敷地とその周辺の村々の今の姿を見るために、Київ(キエフ)からの日帰りツアーに参加しました。ちなみに、いまだにツアーでなければ30kmゾーンの中には入れません。
30km地点と10km地点の2箇所に厳重なパスポートコントロールがあり、出るときには被曝量を測るゲートを通らなければなりません。ツアーガイドによると、靴の裏に付着した土から基準値以上の放射線量が出たために靴を没収された観光客が過去に何人かいたらしいです。旅先で靴を失うのはなかなかツライですが、そういうこともあり得る場所なので、自己責任で参加を決め、約束ごとを守ります!と宣言する書面への署名も求められます。
30kmゾーン内にあるЗалісся(ザリーシャ)という町は、住民全員が強制的に退去を迫られたところで、今は廃墟と化しています(写真[1][2][3])。30年超の期間、家屋が放置されるとこうなるのか……というのを間近で見せてもらいました。
子どもたちが通っていた幼稚園の跡には三輪車とか、小さな靴が片方だけとか、ウサギのぬいぐるみとかが残っていて涙を誘います(写真[4][5][6])。「演出が過ぎる……」とか言っちゃってたのは私ではなくて旦那です。
発電所まで徒歩や自転車でも通えるくらいの距離にあるПрип’ять(プリピャチ)という町の跡を歩いて見て回るのがツアーのハイライトです。発電所で働く従業員たちのために作られた町で、多いときには5万人近い人々が暮らしていたそうです。事故の翌日に強制退去となりました。小さな遊園地(写真[7][8][9])の観覧車が風でゆっくり回っていてちょっと不気味でした……。