2019年2月の読書記録

2019年03月05日(火) 20:24

本&映画の紹介

2月もロングフライトがあったから読書時間は十二分でした。その分、ちょっと緩い本が多めになりましたけども、介護関係のインタビュー調査というヘビーな仕事とその予習本も紛れてるので良しとしよう。ラトビアに行く予定のある人には(あまりいないとは思うが笑)『世界遺産の都へ 「ラトビア」の魅力100』がおすすめ。こういうガイド本、もっとたくさんあると良いのに。ただただ笑いたい人には『東大教授がおしえる やばい日本史』、小説は『ガンルージュ (文春文庫)』が良かった。紹介してくれて感謝。英語本もなんとか一冊読了したので目標達成。今年も順調です。それにしてももう3月なんだな……。


読んだ本の数:11
読んだページ数:2554
ナイス数:65


スッキリ中国論 スジの日本、量の中国スッキリ中国論 スジの日本、量の中国
帰りの機内で一気に読了。すごくおもしろかったし、たくさんのことが腑に落ちた。自分個人にとっての量的なメリットを最大化することを最優先して考え、行動する中国人と、個人的にも社会的にも筋を通そうとする日本人とがときに衝突するのは、言われてみれば仕方ない。さて、スウェーデン人にとっての一番はなんだろう? 効率とか全体最適とかになるかな? ちょっと腰をすえて、スウェーデン人を描写するにふさわしい表現を探してみたい。
読了日:02月01日 著者:田中 信彦


ワインバーグの文章読本ワインバーグの文章読本
追悼ワインバーグ。『ライト、ついてますか』『コンサルタントの秘密』『コンサルタントの道具箱』と合わせて4冊の蔵書の中から、いまの私に一番必要な文章読本を選択。はみ出たら1割減らせとか、日頃から石を集めておく習慣を持てとか、ひとつの方法にこだわるなとか、たくさん沁みるお言葉をいただきましたが、“ずさんな仕事の反対は「完璧」ではない”ってのが余韻とともに心に残った。そのとき自分にできる最高の仕事を目指せば良いんだってこと、忘れてた。できる範囲でがんばろうっと。
読了日:02月02日 著者:Gerald M. Weinberg,ジェラルド・M・ワインバーグ,G.M.ワインバーグ


昭和という たからもの昭和という たからもの
山陽堂書店で展示を見て、すごく素敵だったので衝動買い。昭和も初期の頃の風景だから、うちらの親世代がピンポイントだと思うけれど、それでも「なつかしい」と思う風景がたくさん。ちょっと皮肉もこめて添えられているコピーが、モノにあふれる便利な今を幸せと信じて疑わない現代人にたくさんの警告を発してくれてもいます。平成が終わろうとしている今だからこそ、昭和をふり返ってみるべきなのかも。
読了日:02月06日 著者:谷内 六郎,岩崎 俊一


「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する「決め方」の経済学―――「みんなの意見のまとめ方」を科学する
勉強になりました。苦手の経済学と嫌いな統計学のダブルパンチでしたが、とてもわかりやすくまとめてくれている良書。ボルダルールとか、ペア勝者とか、多数決サイクルとか、たぶん大学でも習ったのだろうけど完全に記憶のかなたにすっ飛んでいて、もはや新しいと言って過言ではない知識を得ました。なによりも、裁判員裁判と陪審員制度の違いがはっきりわかったのはデカイ。いや、さほど日常生活で役立つとは思えないが…笑。
読了日:02月09日 著者:坂井 豊貴


世界遺産の都へ 「ラトビア」の魅力100世界遺産の都へ 「ラトビア」の魅力100
今年中に、バルト三国へ行こうと決心しているので、本日閉店というとある本屋で見つけたときには運命すら感じたわ…ってのは大袈裟だけど即買いしました。観光地だけではなく、お店の情報やちょっとした文化まで教えてくれていて、読み物としても面白かった。首都だけじゃなく、近隣の小さな町も紹介されているのがありがたい。と思う日がもうすぐやってくる。行くぞバルト。待ってろラトビア。
読了日:02月10日 著者:ウエミチ メグミ, 三宅 貴男


活字狂想曲 (幻冬舎文庫)活字狂想曲 (幻冬舎文庫)
わたしも会社勤めがイヤで頑張ってフリーランスになった口だから、いろいろ気持ちは分かるけど、それにしてもそこの会社は変人率が高すぎだろう?と。それに、けっこう適応できていたのではないの?と思った。いよいよクビになるまで笑、さんざん言いたいコト言っていたみたいだし。そうやって吐き出したり、それでも足りなくてこうして面白おかしく本にしてしまったりしているところに著者のスゴサというか執拗さを感じる。ま、書くこと自体がモチベーションになって、会社にもネタ探し的に行けていたのかもしれない。
読了日:02月11日 著者:倉阪 鬼一郎


入院・介護「はじめて」ガイド入院・介護「はじめて」ガイド
うちの親はいたって元気ですが、介護関係のリサーチをすることになったので急いで予習。なるほどなるほど国の制度は小難しくて分かりにくくて言葉づかいも紛らわしくて、ダメだこりゃ……といって投げ出すことのできない当事者のみなさんの気持ちを思うと切なくなりましたが、比較的よくまとまっている本を選べたのではないかと思います。それでもわからないところを当事者のみなさんに教えてもらうのがユーザー調査なり。いろんな意味で不安だらけだけどガンバルしかない仕事。
読了日:02月12日 著者:


ななつのこ (創元推理文庫)ななつのこ (創元推理文庫)
うーん、なんかあまり入り込めなかった。日常のゆったりとしたペースが今の自分に合わなかったのかな? 『カーテンコール』のときに伏線を拾いながら感じたワクワクがなかったというのが正直な感想。ミステリーと思って読み過ぎたのかもしれない。
読了日:02月15日 著者:加納 朋子

 


ガンルージュ (文春文庫)ガンルージュ (文春文庫)
帰りの機内で一気読み。コレは面白い! 人にオススメをいただいて、半信半疑で読み出しましたが、コレはマジでオモシロかった。極上の娯楽小説。あり得ないんだ、ほぼすべてが笑。凄腕の元公安が普通に主婦やってるって出だしからすでにあり得ない感満載だし、そんなお母ちゃんの凄さを脇から全部かすめ取っていく女教師の「運だけで生き残っていくわたしの嫌いなタイプ」感が全開でいちいちツッコミたくなるけどそれを許さないスピード感もたまらない。とりあえず月村了衛さん他のもいってみます。
読了日:02月19日 著者:月村 了衛


東大教授がおしえる やばい日本史東大教授がおしえる やばい日本史
わたし日本史が苦手。と言いつつ、これに出てくるくらいの流れはわかっているつもりでした。すごい方の話。やばい方は源頼朝と徳川家康と野口英世の件くらいしか知らなかったわー。天皇にしかられた伊藤博文とか鼻毛チョメチョメの夏目漱石とかふつうにダメだって。笑いが止まらんって。歴史に名を残そうという人たちは、失態も一緒に残ってしまうみたいだから気をつけましょうね。庶民の器で良かったマジで。
読了日:02月25日 著者:


Swedish Classics - 25 stories of successSwedish Classics – 25 stories of success
IKEA Museumで発見した本です。スウェーデン人ならだれもが知っている長く、そして確かに愛され続けている商品たちが、その歴史とともに紹介されていました。創業者がどんな想いやきっかけでモノづくりに挑んだのか、どんな苦難を乗り越えなければならなかったのか、社名や商品名にどんな想いをのせたのか、たくさんの物語が綴られていました。VOLVOの言葉の意味とか、考えたこともなかったわ…。象さん柄のクッションカバーは絶対に買いたい。KEXは帰国するときの定番土産です。
読了日:02月28日 著者:Katarina Danielsson