2017年10月の読書記録
2017年11月13日(月) 11:27
本&映画の紹介10月後半はレポートを仕上げるのに必死でした。でもなんとか滑り込みで10冊達成。漫画的なのが2冊くらい紛れているような気がしなくもないが、どっちも文字多めだったから良しとしよう笑。もうすぐNHK大河ファンタジー『精霊の守り人』最終章が始まるなぁ~ってことで、同著者の『鹿の王』を一気読みですよ。そのおかげもあって小説多すぎる一ヶ月になりました。小説以外だと、『そもそも島に進化あり』がやはりオススメです。ウケ狙いの脇ネタが笑えるってことは、著者おそらく同年代。これからも研究がんばって続けて欲しいです。わたしも頑張ります。
読んだ本の数:10
読んだページ数:2613
ナイス数:86
そもそも島に進化あり (生物ミステリー)
鳥を好きではないらしき鳥類学者さんのお話を読みたくて表紙がドハデなあの本を買おうと思ったら、島のほうがお勧め的な書評が多かったのでこちらを購入。とても楽しく読ませていただきました。古いテレビ番組や言い伝えや様々な本や歴史的事実や、島にも鳥にも関係ないだろっと突っ込まれたくて仕方ないのかどうかは知らんが、遠慮なくガンガン放り込んでくるウケ狙いの脇ネタが最初はウザイ…と思っていたのに程なくその小気味よさに魅了されている自分がいた。“結局、島を守るのは愛なのである”ということで、勉強になりました笑。
読了日:10月01日 著者:川上 和人
富士覚醒 (講談社文庫)
『死都日本』が衝撃的な面白さだったので、同著者の富士山バージョンに挑んでみました。結果から言ってしまうと『死都日本』に比べると…遥かに劣る。日本の誇りをお題にしておきながらなんたることかという感じですが、その規模だからこそいざ動き出してからの展開もなんだかもっさりしているし(それが現実なのかもしれないが…)、高校生男女の結果的にイチャついてる感じとか、いかにもメディアウケしそうな手に手を取って逃げる様子とか想像して確かにドキドキしてしまったが、なんか違う。そんな読後感。
読了日:10月07日 著者:石黒 耀
週末、森で (幻冬舎文庫)
吉野杉の家でゴロゴロしながら読了。タイトル通り、週末、森で、早川さんのようにゆったりと過ごしたかったのだけれど、つい吉野山へ行ってしまい、モリモリ歩いてふくらはぎとか筋肉痛になっている森初心者なり。すぐに森へ行けるちょっとだけの田舎に家を借りて、どうしてもなときだけ東京に出て、そんな暮らしに憧れる友達がちょいちょいお土産持って遊びに来てくれて…な早川さんの暮らし。羨ましい、激しく。私に足りないものは、そんな一歩を踏み出す勇気、越した先に馴染むための社交性、そして遊びに来てくれる友達…かな笑。
読了日:10月14日 著者:益田 ミリ
鹿の王 1 (角川文庫)
我が家にしては珍しく、旦那のほうが先に読了しているシリーズにいよいよ手を出してみた。上橋菜穂子さんの作品で男子が主人公っていうのが個人的にはないわー、とか思っていて、だからこそユナと出会ったときには、おっ!と思ったし、サエが出てきたときにも、よし!!と思ったんだけど、サエがあっさり、一時的なものだと分かっていてもなお、物語から姿を消して寂しい第1巻を読了。つづく。
読了日:10月14日 著者:上橋 菜穂子
鹿の王 2 (角川文庫)
薄々感じてはいたのだが、ホッサルとヴァンはダブル主演的な立ち位置なのか?と医術の話が盛り上がってきてやっと気づく(笑)。助手のミラルが良い。やっぱり女子への共感が強すぎるかな? とりあえず、そのダブル主演らしきヴァンとホッサルがなかなか交わらないのでソワソワします。
読了日:10月18日 著者:上橋 菜穂子
鹿の王 3 (角川文庫)
サエの復活。そして少しずつヴァンに気持ちを寄せていく感じ。なんか、分かっていたのにキュンとするオバサンであった。で、サエが戻ったと思ったら、ユナさらわれた…。許せん。誰だ、さらったの。ちなみに、全般的に登場人物覚えるのかなり大変です。あーそれ細菌のことね、で、それが免疫の話、というのを現代語を使わずにホッサルとミラルが解説してくれるわけだが、そのあたりも分かっている読者としてはじれったいけど、物語の展開的にそこ大事!過ぎて、手に汗握る感じです。いよいよ最終巻へ。
読了日:10月21日 著者:上橋 菜穂子
鹿の王 4 (角川文庫)
シカンか…。まさかリムエッルが…。え?マルジ? みたいな、最終巻に来て色々と謎が紐解かれていって、納得がいくような、いかないような、モヤモヤが全部晴れたとはちょっと言い難く、話し合いたい笑。しかし、ヴァンが犬たちを追ってくれたこと、そのヴァンをトマ達が追って当然と思ってくれていたこと、親兄弟と別れてでも一緒に行く道を選んでくれたサエ、そして本能でヴァンを求めるユナ、そんな人間関係の全部が愛おしいと思う、素敵なラストでした。
読了日:10月28日 著者:上橋 菜穂子
毎日かあさん13 かしまし婆母娘(ばばははむすめ)編
息子の帰国。おそらく彼にはアメリカがあっているのでしょう。でも一緒にかくれんぼできる日本の友達も大事だよね。ま、高校生になってかくれんぼしてんじゃねーよ、とは思うけど。ん?………うちでもたまにやってることを思い出した笑。
読了日:10月29日 著者:西原 理恵子
手掘り日本史 (集英社文庫)
司馬遼太郎さんの本は、『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』しか読んでいないので、近代史のヒーローをさらにヒーローっぽく描いて軽く歴史を歪ませるくらいの影響力を持っている作家さん、みたいな認識でしたが、そうなんですか、新聞記者あがりなのですか。宗教系もいろいろと寄り道されて勉強されたのですね。小説書いてみたら入選しましたって、やはり持って生まれた才能があってこそという感はありますが、たくさん勉強して、考えて、寄り添って、だからあんなスゴイ小説を書けるってことなのですね。ということがわかりました。
読了日:10月30日 著者:司馬 遼太郎
華僑式・お金を稼ぐ最強のずるゆる仕事術(仮)
タイトルが少し違うけど、たぶんコレだと思う。旦那からオススメの一冊。夫婦ともどもガンガン稼ぎたいと思っているわけではなく“ずるゆる”のほうね、気になったのは。私はズルイのが嫌い。言い換えれば“要領がイイ”ということなのだろうけど、“ズルイ”人とは仲良くするのは無理。だから会社員人生は無理だと20代後半で諦めたから今がある。それでもコレを読んで、なるほどと思うことたくさんあったし、仕事でインタビューしているときには、私も“ズルイ人”を演じているな…と、目からウロコな発見もありました。学びはあります。たぶん。
読了日:10月30日 著者:大城 太