ビールをもらって考えたコト
2016年03月14日(月) 18:44
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, リサーチャーの知恵袋BEER GIFT TO THINK DEEP: Received 3 bottles of craft beer, which was a token of gratitude for the class I taught, only for a day, as a part of 6-month-program organized by AIIT. Heavy, but delightful present from students, which reminded me of the days I studied cognitive science via correspondence over 10 years ago. I now seriously think of the necessity of trying hard to teach what I have, as my late supervisor provided tremendous positive impact on my career and way to work.
去年、一日だけ非常勤講師をやらせていただいた産業技術大学院大学(以下、産技大)の履修証明プログラム『人間中心デザイン』の終了を祝う打ち上げにお呼びいただきまして、って、もう2週間も前のお話ですが、せっかく呼んでいただいたのに行かないのはアレだ…ということで、2月下旬、スケジュールはマジ厳しい感じでしたが、みんなと楽しくビールを飲めるんだぜ!と自分に言い聞かせ、気合いでレポートを書き上げて、なんとかお伺いしました。ふぅ。
でそこで、受講生の皆さんからお礼の品をいただいてしまうという嬉しい展開。駆けつけた講師5名、それぞれプロファイリングしてお品を選んでくれたそうです。
わたしが受け取ったのは、ジャーーーーーーン!
クラフトビール3本セットでしたー(写真[1])。おそらくですが、わたしのプロファイリングが一番簡単でしたよね(笑)。でも、ビールなら何でもイイってわけではないのですよ。ベルギーとオランダとアメリカの、ゴールド系ですっきり飲みやすく、でもコクのある、素敵な3本いただきました(写真[2])。授業の後の飲み会(しかもT.Y. Harbor Brewery指定)行って良かった。Y君にしっかり好みが伝わっていたぞ。誘ってくれてありがとう。また飲みましょう。
そんな感じで軽く喜びをまとめて終わろうかと思いましたが、帰り道、ビールの重さを感じながら考えたことを追記。
わたしも10年と少し前、このままじゃマズイとか思って大学院へ行く決心をしました。そしてそこで、わたしのキャリアの支えとなる認知科学と、そして何よりも、最後まで手を抜かない仕事に対する向き合い方を学びました。あのときの、今は亡き恩師との出会いはわたしにとっての宝物であり、あの大変だった2年間を横で支えてくれた旦那には感謝してもしきれないと思っています。
産技大の授業、たった一日だったけれど、もっと教えてあげられることがあったのではないだろうか、もっと違う教え方をしたほうが吸収しやすかったのではないだろうか、あれを言い忘れちゃった、あの言い方がもう一つだった、あの質問への応えはあれでよかっただろうか、真意は伝わっただろうか、現場に生かせるように教えてあげられただろうか………、考えれば考えるだけ不安のほうが大きくなる。教えるって大変ですね。恩師から受け取ったもののうちの何かひとつ、いや、ひとかけらでも、次の世代に渡していけるように頑張らないといけないな、と重たいビールが教えてくれたような気がしています。
そういうわけで、今年もどこかで教える機会が欲しいです。
それにしても、ビールのネタがこんな深イイ話に化けようとは…(笑)。