Uber体験記~★評価編

2015年11月06日(金) 17:49

UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, ニューヨーク, モノ+コトの話

EVALUATION OF UBER DRIVERS: After each ride, you are asked to evaluate the ride, and you are supposed to give 5 stars if you find no issue. For me (= average Japanese, no objection), it sounds more natural to give 3 stars for a common service. This kind of judging benchmark may vary among cultures, and I wondered how the service provider would take care of this kind of cultural differences.

目的地に到着して車を降りると、ドライバーの評価をしてくださいという画面が表示されます(写真[1])。 ※ドライバーの仕事に影響が出ると困るのでぼかしておきます。

 

[1] 下車すると出る評価画面 [2] 一乗車目は★5つ! [3] 空港行きは★4つ!

初めてUberを使ったとき、特段なにもなかったし、期待どおり目的地まで届けてくれて、かつそのときは「ホテルの前の通りは一方通行だから、行くとしたらグルッと回らなければならないけど、どうする? ここで降りて歩く?」と聞いてくれて、その分の料金を払うよりは、少し歩くことになったとしてもそこで降りて料金を1ドル、2ドル節約することのほうがハッピーだよね、という判断で下車。こんな風に気を利かせてくれたりもするんだ、スゴイな、と感心したこともあって普通に★を5つ付けました(写真[2])。

翌朝、旦那とSkypeしてUberの感想なんかを共有して、そのときに「★は特に問題なければ5つ付けるってことになってるみたいよ」という軽く衝撃的な話を聞かされました。きわめて日本人的な感覚で「特に問題なければ平均点で★3つ」とかしちゃダメなのね…。というか、こういう評価の感覚は国によってぶれると思うし、“通常は5つ星を付ける習わし”は誰かに教えてもらわないと知りようがない。Uberのサイトにそんな習わし書いてないし(書けないだろうし)。

ちなみに三回目、空港へ向かったときの評価は★4つにしました(写真[3])。道中の会話の内容が気に入らなかったから。ちょっとプライベートな内容に入り込み過ぎていたのと、昔の話とは言え、8年も無許可でアメリカ滞在してたとかって聞きたくなかったよ、兄ちゃん。法を犯すことをしてましたという告白は客を怖がらせるだけだからやめたほうがいい。その場でそう指摘してあげられれば良かったけど、変なところに連れて行かれたり、変なところで降ろされたり、車内という密室ですしね、最近はあまり聞かなくなったけどUber絡みの事件は少なからず事実としてあるし、そう、はっきり言おう。コワイっつーの。こういうときに★をいくつにするのが妥当なのか、難しい(笑)。

道中で少しお客さんと会話をするというのは、きっと推奨されているのだと思う。確かに、ただ無言で客を運ぶのではなく、道中で多少でもコミュニケーションを取れば、親近感がわくだろうし、多くの人にとっては“おもてなし”の一つとして好意的に受けとめられるだろうから。もちろん誰にでも同じように声をかけるのではなく、客の様子をうかがいながら、タイミングを見て、声をかける内容を吟味して、運転しながらそんな認知負荷の高いことをしなければならないのだから大変ですね。最初のドライバーも、私からすると気を利かせてグルッと回る前に降りるという提案をしてくれたわけだけれど、もし英語をきちんと理解できない客ならば、“よく分からないけど途中で降ろされた”と誤解する可能性がある。そういう誤解をしない(ドライバーから見て)大丈夫な客かどうか、も、道中の会話で判断するんだろうな。ドライバーには高いコミュニケーション能力が求められるのだ。