2015年2月の読書記録
2015年03月04日(水) 17:00
本&映画の紹介仕事の参考書として読んだのが4冊、お楽しみの小説が4冊、ということで適度な配分? さらに新書を2冊くらい潜り込ませられたらもっと良かったかな。
読書のペース、読書記録をあげるペース、ともにこんな感じでいきたい。今年はいろいろと順調だ。昨年の反省が生きている。と思う。
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2639ページ
ナイス数:22ナイス
「期待」の科学 悪い予感はなぜ当たるのか
すべては気の持ちよう…とまとめてしまうのは危険だけれど、気持ちが人間の認知に大きく影響し、行動や判断を変え得るということは、賢く生きていくために知っておくべき知識だと思う。ということを再確認させてくれる内容でした。若い人たちにこそ、出会って欲しい一冊かもしれない。
読了日:2月2日 著者:クリス・バーディック
買いたがる脳 なぜ、「それ」を選んでしまうのか?
最近、マーケティングリサーチのお仕事をいただく機会が増えてきたので、脳科学がどこまで進歩し、マーケティングにどのように活用されるようになっているかを勉強しておくための一冊。調査結果をまとめるときに引用できそうな事例や研究が満載でした。科学的な裏付けを添えられるとレポートの価値があがりますよね。後半、モバイルメディアやSNSを活用したマーケティングの現状と今後、伴って浮上するであろう課題などがまとまっているあたりも頭に入れておきたい重要事項です。賢い消費者を目指す人にもきっと参考になるでしょう。
読了日:2月6日 著者:デイビッド・ルイス
九月が永遠に続けば (新潮文庫)
読者を引きつけて離さない展開ではあったけれど、登場人物の思考や言動に戸惑うというか、ツッコミたくなる感じが要所要所にあったんだ…。引きつけられたのは展開ではなくその部分だった可能性も否めない。あれの犯人が最後の最後でコイツかいっ!てのも腑に落ちないというかズルイというか、その辺りでなんか、うーんってなった(笑)。なんだか雑な書評ですが、丁寧に書こうと思わせない気持ちの悪い読後感とでもまとめておこうかな。
読了日:2月12日 著者:沼田まほかる
不連続の世界 (幻冬舎文庫)
へんてこなお話の連なりでした(笑)。どういうこと?とか、はて?とか、あれ?とか思いながら一話一話、腑に落ちないけど、ま、いっか~という感じで次々と読めてしまう、恩田陸の術中に見事にはまってるんだな、私…という感じで、しかし最終話のオチでお友達の優しさに触れ、じわじわと来たところで終わり。良かったです。
読了日:2月16日 著者:恩田陸
会計天国 (PHP文庫)
個人事業主として、必要に迫られるから会計とか簿記とか、ちょいちょい勉強しようとこの手の(しかし平易に読めるの限定)本を手にするのだが、やっぱり好きになれない、会計。お金も数字も嫌いじゃないのだが(笑)、会計として向き合うとダメ。結局、必要に迫られているように思い込んでいるだけで、そうでもないってことかな…。あとはセンス?
読了日:2月18日 著者:青木寿幸,竹内謙礼
ヒトリシズカ (双葉文庫)
一人の少女に警察が翻弄される物語。“少女”と表されて何の違和感もない、しかし“心”をどこかに置き忘れて生まれてきた彼女が、悪に手を染めながら成長し、心ある行動の末に天に召されるまでのお話。語り手を変え、視点を変え、かすかな接点を仄めかして読者を引きつける。まるで彼女が生き急ぐのにつられるかのようにして、ページをめくり続ける。切ないお話でした。
読了日:2月22日 著者:誉田哲也
IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術
1年以上前に買ってつまみ食いしていた本をやっと通読。坂本さん、素晴らしい仕事をしてくれています。ワイヤーフレームとケーススタディの章はリサーチャーの私にはあまり関係しませんが、それ以外の部分は、言葉づかいや分析の仕方、分析結果の見せ方など、ウェブユーザビリティの評価結果をまとめるときに速攻役立つことが満載でした。初心者にはちょっと難しいかもしれないので多少の手ほどきは必要かもしれませんが、ユーザビリティ評価できるようになりたい方にはオススメの一冊。
読了日:2月24日 著者:坂本貴史
雨の日も、晴れ男 (文春文庫)
ポジティブシンキングの凄さを教えてくれる本。タイトルからは内容をまったく想像できなかったけれど、読み終えて見ると、とても的を射た素敵なタイトルだってことに気づく。苦しくて、辛くて、どうしようもなくて挫けそうになったときにサラッと読んでみると(そういうボリュームだし)、アホくさくてやっぱり死にたくなるかもしれないから読まない方がイイかもしれない(笑)。暇つぶしにどうぞ。
読了日:2月27日 著者:水野敬也