マラケシュの見どころも神学校
2014年12月30日(火) 04:15
ついにアフリカ到達, モロッコTHINGS TO SEE IN MARRAKECH: Arrived in Marrakech finally, and hurried to see some must-sees, including the tombs of Saadiens and the commemorable site of el Badi Palace. The best of all was Medersa Ben Youssef, the religious school that had been used till mid-1900s since mid-1600s. It also allowed us to see the student residence area, which was worth to see and fired the imagination of ours.
アトラス山脈を越えてマラケシュへ到着。都会度ナンバーワンの大都市です。比例して見どころも満載でした。
16世紀から17世紀にかけての約90年に渡って栄えていたサアード朝の歴代王が葬られている墳墓群(写真[1])は、次の王朝の時代に囲われて隠されたおかげで20世紀初頭まで人知れず、そのおかげで壁面のモザイクタイルは色鮮やかに残り、漆喰の装飾もキレイなまま維持されているという皮肉な歴史をも同時に伝えてくれる貴重な遺産です。
エル・バディ宮殿も同じくサアード朝時代に建造された宮殿ですが、同じく次の王朝の王があっさりと破壊してくれたおかげで、中庭の広さと周囲にわずかに残る建物の姿から、在りし日の荘厳さを想像するしかありません(写真[2])。宮殿はあっさりと破壊できたのに、墓は囲んで隠すまでしかできなかったというのは人間の心理の表れとして面白いですね。
もう一つの宮殿、バヒア宮殿は19世紀後半に建てられたものだそうで少し新しい。当時のエライ人が、妻や妾を住まわせるために建てた(らしい)贅沢な宮殿(写真[3])で、公開されている一部の部屋からだけでもそのお金のかけ方…というか、エライ人のお金持ち度が分かります。
いちばん楽しみにしていたのはベン・ユーセフ・マドラサ。16世紀に建てられ、1900年代半ばまで使われていたという神学校です。フェズで訪れた神学校があまりにも素敵だったので激しく期待しちゃいました。そしてその期待を裏切ることのない建築美にウットリです(写真[4][5])。こちらのマドラサのさらなる売りは、学生たちの寄宿舎部分が見学可能になっているところ(写真[6])。中庭や外の通りに面した部屋には小窓があって、光が入りますが(写真[7][8])、中には四方を壁に囲まれて真っ暗な部屋もあったり、屋根裏部屋?へ続く階段?のある部屋があったり(写真[9])。部屋割りはどのようにして決められたのか、やはり年功序列だろうか? それとも寄付金の額で決められるみたいなドス黒い感じだろうか?、と想像しながら見学させていただきました。答えは分かりません。