お米へのこだわり?!

2010年12月13日(月) 17:33

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話

有楽町にある東京国際フォーラムの1階にごはんミュージアムという施設があります。

日本のごはんの原点、お米から広がる多様な文化を、五感で体感し、楽しみ、学べる食育の広場(Webサイトより引用)

というコンセプトでイベントやお料理教室を開催したり、食育に関する映像を放映したり、お米やごはんに関連する書籍や雑誌のライブラリーを提供したり、と聞けば何やら興味深い、日本人としては無視できない博物館ではないかっ!って〜ことで行ってみました。

いちばんの狙いは併設のレストランごはんcafeにて美味しいランチを楽しむこと。お米へのこだわりが背景にある(はずの)レストランですから、期待は自ずと高まります。そしてその期待は見事に打ち砕かれました…。

 

[1] すっかり冷めてたフォー [2] まぁまぁ温かかった五穀米 [3] レシピを無料でもらえます

お米で作った麺(フォー)と小丼(ビビンバ)のセットという定番ランチのひとつを注文しました。運ばれてきたフォーは見た目はイイ感じ(写真[1])だったのですが、食べてビックリ。まずスープが冷めている…。そして麺は茹ですぎでモッサモサ。小丼のご飯も冷めてるし、フォーの薬味のひとつ、ライムの欠片は乾いてしまっていました。おまけに、薬味をのせた食器はぜんぜんキレイに洗われていないし…。これは嫌がらせか何かでしょうか(笑)。

旦那が頼んだスタミナランチ御膳のご飯(五穀米/写真[2])はさすがに温かかったですが、おかわり(無料です)をして、よりいっそう温かいご飯にありつくという、つまり最初に運ばれてきたご飯はやはりホッカホカではなかったということでして。

忙しいランチタイムにもお客様を待たせることなく、なるべく早く給仕をできるようにと、午前中のうちに仕込みをしているのだと思いますが、食事が冷めてるのって最高潮にガッカリです。農家の皆さんが丹精込めてつくってくれたお米を、大事にお料理して、ホカホカの状態で客に出すって最低限のこだわりだと思うのですが、このお店の方たちはこれでよく「お米への徹底したこだわりをもって営業しています」なんて言いますねっ(怒)。ホカ弁のほうがよっぽど温かいご飯をよそってくれますよ。

ミュージアムのほうも微妙でした。ここに来て、ご飯やお米について学ぼう!という意欲はまったく喚起されない中途半端な情報量と展示の作り。おもわず食らいついたコンテンツは、自由に持ち帰れるようになっているレシピカードコーナー(写真[3])くらいです。

ちなみに運営母体はJA全中らしい。うーん、企画倒れ。もっとユーザーのニーズや期待を研究し、自己満足の施設運営に終わらないよう検討し直すべきかと思います。