知ってる?旅先納税
2022年11月18日(金) 15:16
UXいろいろ, 日本発信四方山話, サインやUIの話, リサーチャーの知恵袋, 和歌山- PAY TAX DURING YOUR TRIP
- This is a new tax paying system, which prompts visitors to pay some amount of tax to the town they are visiting instead of paying it to the town they are living. The tax payers receive a certain amount of cash-back to spend it during the visit. It sounds an interesting challenge, but there are still small number of towns that have installed the system. Shop clerks were not at all familiar with the system yet, and so did myself (a visitor). I'm not sure if this challenge would be accepted by many enough towns and travellers. The biggest painpoint seems to be the physical stamp for the shops to keep whenever it's required even though there are very few customers to use.
JALで南紀白浜空港へ降り立ったとき、CAさんのアナウンスの中に現れた「旅先納税」なるものが気になって仕方なくてググったところ、訪れた街へ寄付(納税)をする「ふるさと納税」の新しいカタチとしていつの間にか始まっていたらしい。
訪れた(あるいはこれから訪れる)市区町村へ納税をして、返礼品として電子ギフト券を受け取り、それをその街にいる間に使ってしまうという流れです。登録してみました。
5,000円を寄付すると「Yanico」という名の電子マネーが1,500円分もらえます。今年の上限額がまだわからないし、滞在中に使い切れるのか?という心配もあるので、とりあえず最低額の5,000円を寄付してみました[3]。ここまでいってやっと、利用期限が1年間であるということを知り、使い切れなくてもまた来れば良いって思いましたが、また行くってまあまあ大変ですよね。実家がある「リアルふるさと」だったら再訪前提で寄付できて、実家に行ってる間の食事とか、親の普段の買い物とかにギフト券を使えてちょっと良いかもしれません。
続きまして、ギフト券を使うところ。白浜町のとれとれ市場で1,180円分の和歌山みかんを購入しました。「えー、Yanico?はじめてだから、コレ見ながらやりましょう」とおばちゃんに言われて、一緒にマニュアル参照しながらがんばりました笑。[利用する]ボタンから遷移すると、まず金額を入れろと言われるので、1,180と入力します[4]。次へ進むと、スタンプを押す画面に切り替わります[5]。「コレがスタンプ!」と言って見せてくれたのが[6]の写真です。まさかの物理的なスタンプ! これをスマホ画面の枠にピッタリはまるように置くというか、押すというかすると、そのスタンプの持ち主(今回はとれとれ市場の産直ふるさと村さん)のところに1,180円がチャリ~ン(という音がしたかどうかは忘れました)って感じで入金される感じです。
写真わかりにくいと思いますが、スマホに押し当てる黒い面にポコポコとした丸い膨らみが数か所あって、それがスタンプの持ち主と紐づくようになっているんでしょうね。よくわからんけども。
320円というかなり厄介な金額が残ってしまいまして、次に紀州の梅干し屋さんで使おうと思ったら、おばちゃんに超絶イヤな顔をされ笑、やり方がわからん!ということで店長登場。わかってしまえばスイスイという感じで支払い完了しましたが、どこのお店もこの物理的なスタンプの管理がきっと大変。「旅先納税なにそれ?」「あー、Yanico?」「スタンプどこだっけ?」「で、どうすんのコレ?」みたいにならずに済むまでお店の人たちが慣れ親しむ日が来るのだろうか?
あと、旅先納税ができる自治体がいまだ19市区町村しかなくて、普及が進むのかどうか、かなり未知数。