羽田クロノゲートに感嘆
2015年05月01日(金) 17:57
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話AMAZING GIANT LOGISTICS TERMINAL: If you are interested in the Japanese tremendous logistics system or if your kids are crazy about studying math or physics, this Haneda Chronogate Visitor Tour is worth to join to learn how greatly the logistics is organized and computerized to make the speedy and rigorous material flows available throughout Japan, which is to be expanded across Asia.
悪しきフォームとの格闘の末に、やっとの思いで予約を完了した羽田クロノゲートへ行ってきました。結論から言うと、ものすごく面白かったです! 以後、我が家に届けられる荷物を受け取るたびに思い出して浸れそうなくらい記憶に残る90分でした。
1~2階を占める仕分けエリアをさまざまな角度から見学できるようにと空中回廊が設けられていました。荷物を載せたベルトコンベアがものすごいスピードで縦横無尽に行き来する様子を目にして、とりあえず「すげぇ~」と感嘆の声が漏れます。
手作業でベルトコンベアに載せられた荷物はまず、スキャナーを通過します。そこで荷物の行き先がスキャンされて、仕分けシューターへと向かいます。スキャンのためのベルトコンベアから、仕分けのためのベルトコンベア(以下“クロスベルトソーター”)へ荷物をまず移動させるのですが、このクロスベルトソーターというのが全国に70ヶ所あるヤマト運輸のベースの中でも最新鋭で超優秀な設備ってことだけあって、見応え十分でした。文字で説明するのは至難の業なので読んでも分からないかもしれませんが、とにかく、最大限の仕分け効率を確保すべく、一つの枠(以下“セル”)に荷物がちょうど一個、しかもなるべく左右に偏らずに枠の中央へ配置されるようにというのがコンピュータでばっちり制御されていて、スキャンのためのベルトコンベアから、およそ時速9キロで回っているというクロスベルトソーターの空いているセルへ、荷物がスポーンスポーンと送り込まれ、うまいこと着地して、仕分けシューターへと向かっていく様は思わず見とれるレベルです。
仕分けシューターでは、突如荷物が右や左へ飛んでいくのでビツクリします(笑)。が、クロスベルトソーターの由縁はそこにある。よくよく見ると、セル一つ一つに進行方向と直交する向きでベルトが巻かれていて、仕分けされるタイミングでそのセルのベルトがキュルキュルキュルっと回転し、行き先別のシューターへと荷物を送り出す仕組みです。
実際には見学の順序が前後してしまったりするので、お子さんには全体像を把握するのが難しいかもしれませんが、学校で習う数学やら物理やらがこういう仕組みを作るための基礎になるってことまで想像しながら見学できれば、きっと学校の勉強がものすごく楽しいものになるのではないかな?
ちなみにわたし達が訪れたのは午前の回で、仕分けされている荷物のほとんどはAmazonパッケージでした(笑)。案内のお姉さんによると、ここにもっとも大量に荷物が集まるのは19時~20時らしいです。よって、金土にのみ設けられている夜の部(19時スタート)が、クロスベルトソーターが絶好調に活躍する時間帯で見応えもさらにスゴイのかもしれません。これから行かれる方には夜の部がおすすめです。